ブローネマルク・インプラントの臨床応用と各種インプラントの開発
1961年
シェルシェブ(Chercheve)によるインプラント 無切開でインプラントを埋入し、アバットメント部を屈曲、クラウンを入れるというものです。
このインプラントは現在も販売されていますが、主流ではありません。
1965年
初のブローネマルク・インプラントの臨床応用1952年のオッセオインテグレーションの発見以来、歯科インプラントとして臨床応用する研究がされました。
そして、1965年ブローネマルク教授により、ブローネマルク・インプラントによるはじめてのインプラント手術が施されました。
このインプラントは40年以上機能し、「初の成功するインプラント」となりましたが、この時点では成功するインプラントかどうかはわからなかったため、蓄積された研究データを発表するのは1982年になりました。
その間もインプラントは考案され続けました。
1970年
Linkowによるブレード・インプラント先端の大きな爪が広がった形状から、失敗した場合骨欠損が大きくなることや、臼歯部に埋入部位が限られることなど、ブローネマルク・インプラントと比べて長所が無かったため、現在は行われていません。
1974年
ストローマン社が、世界初の1回法インプラントを開発ブローネマルク・インプラントでは、2回法という複雑な手術行程が必要でした。
これに対して、手術法が簡便な1回法インプラントが開発されました。
1978年
川原によるサファイア・インプラント酸化アルミニウムにチタンと鉄を混ぜて作られた材質です。
人工サファイアを使用したサファイア・インプラントによる治療が、1990年代前半まで一部の歯科医院で行われました。
骨結合をおこさなかったため隣在歯と連結しなければならなかったこと、サファイア・インプラントは折れたり、失敗が続いたことが問題になりインプラントへのイメージを悪化させました。
現在では、サファイア・インプラントはほとんど使用されていません。

