歯のイラスト奥歯のインプラント医療?歯のイラスト

奥歯のインプラント治療の特徴
噛む力が大きく加わるため、失った歯の数と近い本数のインプラントを埋め入れることで、力を分散させる傾向にある。
上顎の奥歯の骨の上には、上顎洞[ じょうがくどう ] と呼ばれる骨の空洞があり、下顎には神経が走行している下顎管という組織がある。骨が少ない場合、これらを傷つけてしまう恐れがあり、そのままの状態ではインプラントを埋め入れられないことがある。
奥の方の治療になると、長時間お口を開け続けることに疲れ、辛く感じることがある。

奥歯のインプラント治療のポイント
<費用に関するポイント>
骨の幅がある場合は、直径の太いインプラントを使用し、埋め入れる本数を抑えられることもあります。
奥歯で目立ちにくい場所であるため、金属製の被せ物を入れて費用を抑えることもできます。
顎の骨を増やす手術が必要と診断されたが、費用を抑えたい、もしくは最小限の範囲で外科手術を受けたいと希望される方は、その場合の見た目や機能などの問題点について確認しておくとよいでしょう。
<検査や手術に関するポイント>
上顎洞や下顎管などの組織が傷ついた場合は後遺症がでることもあるため、治療前の精密検査と診断が重視されています。
上顎の骨が薄く上顎洞と近接している場合は、「サイナスリフト」や「ソケットリフト」などの骨を増やす治療を行うこともあります。
下顎の骨が薄く下顎管と近接している場合は、自分の骨を使用する「自家骨移植」や、製品化された骨を使用する「人工骨移植」が行われ、どちらかだけで治療を行うこともあれば、これらを併用した治療を行うこともあります。
手術中、お口を大きく開け続けることが辛くなることもあります。歯科医院のなかには、精神鎮静法(少量の精神安定薬や麻酔薬の投与によって心身をリラックスさせる)を実施できる体制を整え、治療中の不快さを軽減してくれるところもあります。
トラブルを防ぐためのインプラント治療前の検査項目
サイナスリフトとソケットリフトの違い
顎の骨が痩せているときの新骨補填材材

奥歯のインプラント治療を受ける際の注意点
上顎洞や下顎管などの組織を傷つけないために、治療前にCT検査を受けておくことが一般的となっています。
CTは、骨の厚み・硬さ、神経や血管の走行位置などを3次元(立体)画像で確認することができるため、医療事故の一つの予防策になると考えられています。