歯のイラストインプラント後のメンテナンス歯のイラスト

インプラント治療を完了したからと言ってその後のメンテナンスを怠ると、口腔トラブルを招きやすくなりますし、インプラントの寿命もまったく変わってきます。
メンテナンスには自分で行うセルフメンテナンスと歯科クリニックで行うメンテナンスがありますが、そのどちらが欠けてもいけません。
歯科クリニックで行うメンテナンスの中には、レントゲンをもちいて顎の骨に異常はないかのチェックから、歯茎の健康状態を見たり、虫歯や歯周病、インプラント歯周炎のチェックを行ったり、かみ合わせに問題がないかを見たりと、自分では判断できないことをきちんと調べてもらえます。
また、インプラントや他の歯についた歯垢や歯石を取り除くクリーニングも、口腔内のトラブルを防ぐために重要なメンテナンスのひとつです。
時には上部構造をはずしてクリーニングを行うなど、歯科クリニックでは自分ではできないメンテナンスをしてもらえます。
そのため、インプラントの治療完了後も引き続き、実績と知識のある医師に口腔内全体を管理してもらうようにしましょう。
歯科クリニックでのメンテナンスの頻度は、年に2~3回くらいが目安です。
なお、インプラントのメンテナンスには保険が適用されませんので、インプラント治療を行うクリニックを選ぶ際に、メンテナンスの費用も聞いておくようにしましょう。

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インプラントは面倒に感じるかもしれませんが、メンテナンスが必要なのは、どんな歯科治療も同じです。 またブリッジ治療だと、隣接する歯に問題が生じた場合、総取り換えが必要になってしまうのに対し、歯科インプラントの場合は、問題のある個所だけ補うことで解決できます。
また、ブリッジや入れ歯治療は、隣接する歯や周辺組織に大きな負担をかける治療法なので、結果的にブリッジや入れ歯が原因となって、隣接する歯に問題を抱えるケースが多いのです。
これらの違いが、歯科インプラントの大きなメリットともいえるでしょう。

歯のイラスト治療する際の注意点歯のイラスト

■ 食事について
禁酒
辛い食べ物、香辛料が多く入っている食べ物、硬い食べ物、アルコールは、出血や痛み、腫れの原因となりますので、痛み止めの薬を飲まずに過ごせるまで、控えておきましょう。

■ お口の清掃について
お口の清掃歯科で指導を受けた通りに行い、お口の汚れを増やさないように過ごしましょう。
指示がなかった場合は、歯ブラシ、歯磨き粉、デンタルリンスなどを使うときの注意点について、歯科へ問い合わせしましょう。
一般的な注意点としては、抜糸をするまでの間は、歯磨き粉はつけずに、歯ブラシが手術部位に当たらないようにして、天然歯(自分の歯)を磨くことです。
手術部位に歯磨き粉の研磨剤や歯ブラシが当たると、傷を作ってしまったり、治りが遅れる恐れがあります。
なお、歯科より、手術部位を磨く軟毛ブラシを渡された場合は、指示に従って使うようにしましょう。

■ 入浴について
湯船につかると血行が良くなり、傷口から再び出血しだす恐れがありますので、2~3日は湯船につかることは控え、シャワー程度で済ませるようにしましょう。

■ 運動について
ジョギングや水泳などの激しい運動をすると血行がよくなり、傷口から再び出血しだす恐れがありますので、2~3日は控えましょう。

■ 喫煙について
禁煙
たばこを吸うと、歯茎の毛細血管が収縮し血行が悪くなるので、傷の治りが遅れたり、インプラントと骨の結合を阻害することがあります。医院から提示された期間は、禁煙しましょう。

■ その他の注意点
舌や指で触らないようにする。
傷口が気になるかもしれませんが、舌や指などで手術部位を触らないようにしましょう。
炎症を起こす原因となったり、圧迫することでインプラントに負担がかかる恐れがあります。
歯ぎしりや食いしばりをしないようにする。
手術した部分が気になることから、歯ぎしりや食いしばりが手術後に増えてしまうことがあるようです。
噛み合わせに影響し、インプラントに負担が過剰に加わる恐れもありますので、ご自身で気がついたり、ご家族に指摘されたら、すぐに担当医へ相談しましょう。
日常生活で注意できる点をまとめましたが、これらは参考程度にお考え下さい。
ようにしましょう。